人の人生に関わる仕事をするということ

前回の日記に書いた講師の方は
自分の逆転移に気づいていないのか
気付いているけれど、そのままの状態で
講義をしていたのではないかと感じています。

逆転移という言葉は日常生活では使わない言葉なので
?・・・と思われる方もたくさんいらっしゃると思います。
だだ、人のメンタル的な部分に仕事や活動でかかわる方には
必ず知って、理解して、対処ができるようにしておく必要がある
とても大切なことです。



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プロ・専門家・活動をしている人間が
本や、何かのサイトなどで入手した不確かな情報を
自分でもしっかり経験の中で検証していくことをしないまま
「正しい情報だ」と勘違いして発信してしまうことは

(この場合の経験は、自分の枠からいったん外れて
自分の感覚の外側の世界も含めて経験するということです)


素人の方(メンタルを扱う人ではないという意味で)が
世間話でその話をしているのと
全くその重さが異なります。


プロ・専門家・そういう活動をしている人が同じことを発信すれば
それを聴いた人にとても大きな影響を与えます。
いい加減な情報を、自分の感情に任せて発信することが
どれだけ危険なことであるのかを
自覚しなくてはいけないととても思います。



先日、自死遺族支援セミナーにお越しいただいた精神科医の先生は
それをしっかりと自覚していらっしゃったからこそ
はっきりした答えが出せずに申し訳ない・・・
と頭を下げていらっしゃいました。

患者さん、クライエントさん、利用者さんに対して
真摯な姿勢でかかわらせていただくという気持ちがあってのことだと
その後個人的にお話をさせていただいて知りました。



最近は「発達障害」という言葉が
どんどん独り歩きをしているような気もしています。

発達障害である・・・と判断するのは
玄人である医師でもなかなか診断が難しい部分もあって
素人が診断をすることのできるものではありません。
もちろん私たちカウンセラーも
見立てはしますが
「診断」はできませんし、してはいけません。


あきらかに質的な違いがある場合であっても
長い間生活を共にしたりしていないと
感覚的に理解するのはなかなか難しいよなぁ・・・と
当事者家族でもある自分は思っています。

それに人は誰にでもある程度は性格的な特徴もありますから
本を読むと当てはまるところもたくさんあったりします。


このことは発達障害に限らず
多くのことに当てはまると思っています。

本などの知識・情報だけで解釈して
こういうものだと理解したつもりになって
それをプロとして、専門家として、活動をしている人間として
自分の発した情報が相手の方にとってどんな意味を持つのかを考えず
無責任に発信してはいけないととても思います。

(先日の講師は明らかに間違ったことを話していました)


ましてや、自分の中の逆転移に気付かず
もしくは気付いていながら感情に任せて
公共の場や、仕事・活動の現場で口に出してはいけません。

プロ・専門家・活動に携わる人間という自覚がないと
自分がかかわる人たちを深く傷つけることになるのです。




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メンタルに関わる仕事や活動をするための勉強の中で
「これは自分の人生ではなく、目の前にいる人の人生である」
ということを自覚しなさい・・・と教わります。

だからといって、自分が関わる人に対して
「良い方向へ行ってほしい」という気持ちがなければ
良い仕事などできるはずもなく
仕事や活動として他人の人生に関わるべきではないと
私は思います。


「自分の人生ではない」
と自覚することと
「この人が選択することなのだから、自分は知らない」
と思いながら関わることとは

根本的に違います。



心に関わる仕事や活動がしたい
メンタルや人の生き方に触れるような仕事がしたい

そう考えている人はたくさんいます。
私もそう思っていたからこそ、今この仕事や活動をしています。

でも
「したい」と「できる」は違います。
「知っている」と「わかる」も違います。

「わかる」と「できる」も違います。



目の前にいる、自分が関わらせていただく人に
少しでも良いものを提供して
少しでも良い方向へいっていただくことを願うことのできる
プロ・専門家・活動をする存在になってほしいなぁ、

無責任な情報発信で
多くの人を傷つけることのないように
「できる」ようになるための経験や学びをしてほしいなぁ、


そして自分もしていかなくてはと思います。







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この記事へのコメント

琉球風
2010年11月22日 21:10
ボクもカウンセリングで、メンタル面の支援をする機会はあるけど、その時に思うのは、人間の可能性の大きさかなァ。。。成長する、変化する、改善する・・・相談者から、ホントいろいろな学びがありますね
2010年11月22日 22:13
>琉球風さん

そうなんですよね、
成長する、変化する、改善する可能性を
クライエントさんから教えてもらってばかりです。
発達障害を持つ人もそれは同じだなぁと本当に思います。

クライエントさん、利用者さんを自分の思う枠にはめてしまったらそのことに気付けないんだよな、ととても思います。