障害よりも、まずはその子自身を理解しようとしてほしい

一昨日の日曜日は、朝から夕方まで
発達障害関係の研修会に参加してきました。

参加者のうちのほとんどが支援活動をしているか、教育関係に携わっている
人たちのようで
私のように保護者として参加している人は全体の5分の1程度だったような気がします。



午前中はそれぞれの不得意な部分に合ったソーシャルスキルトレーニングの方法などの事例をたくさん提示していただけたりと、持って帰って家でも活用できそうな内容がいくつかありました。

ただ、やはりどこか幼稚園や保育園、学校で使える方法が主になっていて
ここでも少し違和感を感じたのも事実です。



午後からは事例を使った実習をしたのですが
その時間の中で気付いたことがありました。


支援活動に携わっていたり、子どもたちの指導に関わっていたりしている人がたくさんいるのに
最初からマニュアルを子どもに当てはめようとされる方たちが多いのです。



言葉で上手く自分の困っている状況や要求を伝えるのが苦手な
小学校6年生の子がいたとします。
(この子は普通学級に在籍しています)


分からなくて困ってしまうと、泣いてしまったりするこの子のために
この子に合ったソーシャルスキルトレーニングを考えましょう・・・

という課題が出たのですが

「困ったときのサインを先生との間で決めておく」
「そういう時に黄色のカードを先生に提示する」

・・・といったことを言われた人たちが何人もいたのです。


発達障害を持ちながらでも元気に頑張ってきた子どもと一緒に生活している母親として
私はなんだかとても悲しい気持ちになりました。




この子は小学校6年生です。
普通に会話もできますし、発達障害の部分以外は
他の子どもたちと何ら変わりのない普通のお子さんなのです。

もしも、この子が、この子だけが、クラスの中でひとりだけ
「困ったときのサイン」 「黄色のカード」を使わなくてはならなかったとしたら
とっても傷つくのではないでしょうか。

なぜ、「言葉を使って伝える練習を一緒にしていこう」と思ってあげることが
できないのでしょう。



帰宅してから息子にそのときのことを話してみたら

「そうなんだよね、障害…っていう名前がつくと、みんなとは「別」「特別扱い」にすぐするんだよね。
この子は可愛そうな子なんだから・・・って思うんだろうけど、そんなふうに思ってほしくないし、バカにされてるみたいな気持になる」

と言っていました。




もちろん、皆さん、傷つけようとかバカにしようとか
そんな気持ちがあってそういう考えになっているわけではないと
私も息子もわかっているのです。

でも、やっぱり心のどこかで感じてしまうのですよね、

「障害じゃなくて、まずはその子自身、その人自身を理解しようとしてほしい」

と。




保育園や幼稚園、学校などで
たった一人の先生が、それぞれの子どもたちひとりひとりに時間を使うことは
とっても大変なことだろうと思います。

関わっていきたくても、時間的に無理なこともたくさんあると思います。

療育などの専門機関もあるけれど
小学校にあがったら受けることができなくなってしまったり
あったとしてもまだまだ場所が少なかったり。


でも、だからこそ
もっともっと当事者や家庭にこういう研修の場をたくさん提供してほしいし
いろんな方法があることを教えて欲しいなぁと心から思います。


発達障害を持ちながら頑張っているのは当事者自身だし
その子(その人)の一番近くにいるのは家族なのです。

不得意な部分の大変さも、得意な部分も
その子(その人)のいろんな部分を
他の誰よりも一番分かっているのです。


家庭の中でできるソーシャルワークトレーニングがあって
それぞれの子どもたちにあった方法で、少しずつ練習していけるなら
まずはそこからなのではないかといつも思っています。

そんなことを繰り返していくことで親は子どもの持っている大変さや思いを知ることができるし
その子に必要なものはなんだろう・・・と一緒に考えていくことができます。
子どもも、親がちゃんと理解していてくれることを知ることで
心のどこかに安心感を持つこともできます。



なのに、なぜか今は
療育などの専門機関と、支援者や学校関係者がまずはあって
支援の仕方をそこで検討したり勉強したりする機会の方が
圧倒的に多くて、

当事者はそこにはいないし
保護者は諭されたり、なぐさめられたりする存在であって
蚊帳の外・・・


表現は良くないかもしれませんが
どうしてもそんなふうに想ってしまうのです。




もっと、私たち当事者や家族の声を聴いてほしい
もっと、私たちに尋ねてほしい
もっと、私たちと一緒に考えていくことをしてほしい

もっともっと、私たち自身が学んでいける、身につけていける
そんなオープンな敷居の低い研修会が
世の中にたくさんたくさん増えていきますように。





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考えてみたら
私たちカウンセラーや相談員の仕事も同じです。

私たちが主であっては、おかしいのですよね、


だって、その人自身の人生なのですから。
主役はその人自身なのですから。







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